☆文芸祭賞 表合八句 「少年剣士」の巻 捌 深津明子 紫陽花や少年剣士の顔締まる 明子 蜻蛉生まれし沼のフォーラム 由川慶子 パソコンも電卓も無い国の月 小野芳梅 万妖祭の魔女の微笑み 明子 葦火燃え調合たがふ痩せ薬 慶子 当てもないのに歩くこの道 芳梅 春障子開けて花嫁家を出ん 明子 蛤の椀香りゆたかに 芳梅 平成21年6月7日起首7月18日満尾 |
☆佳作 表合せ八句「ひょいひょい」 捌 板倉 合 いただいた胡瓜ひょいひょい晩げかな 合 富士の五合目山男の汗 稲垣渥子 四つ手駕籠客死の宗祇乗せもして 由川慶子 色の変わらぬ松をしるしに 合 香りよき新酒売り出す頃となり 渥 噂の月はビルの向ふに 慶 人屋よりじっと見つめる花の恋 合 声張り上げて求婚の雉 渥 平成21年6月22日起首6月26日満尾 |