2006年連句年鑑(連句協会)掲載 WEBめぎつね座

   KUSARI 『たのしい三句集』
      一月一日(火)                      (No.34950
みぞれから雪の知らせの除夜の鐘              藍
 蒼い地球に添える花束                雨乞小町
ボンジョルノここから海が見えますよ             風
      三月十八日(金)                      (No.43369)
花嫁は抱き上げられて新床へ             ちいばば
 掃除はNOの札かかるノブ               ふさ子
ジキルからハイドへ変わる飲み薬            麦
      三月二十一日(月)                    (No.44454)
 まだ高齢者などと言うなよ               ク ン
鶏小屋に山と積まれた無精卵            不用之助
 蛇穴を出て無銭飲食                   ザ リ
       六月十一日(土)                     (No.46470)
 河童の子らも初恋のころ                タヌ公
大切なビー玉ひとつポケットに                桂
 透明な風吹きぬける道               カンちゃん
 
         十月二十五日(火)             (No.49586)
 進化したのかホモサピエンス           の ら
雪月花猪鹿蝶と惚けたる              たすけ
 酒に昏々恋に昏々                   藍
          十一月一日(火)           (No.49754)
 焚火を囲むなつかしい日々           ばらずし
ひび割れに膏薬つめるしかめ面           ふさ子
 活断層に家を建てるな                和
            十一月五日(土)           (No.49832)
 風穴ごしの北斗七星               小 晴
こなからのほろ酔い機嫌村境            たつみ
 お地蔵さまに深々と礼              小 晴
            十二月二十日(火)           (No.51299)
アメリカに年次改革要望書             道 草
 他人のシマを荒らす親分             はやお
踊り場をいつのまにやら外されて            暢
 平成十六年一月一日より十二月三十一日
 (42819番~51655番)より抜粋
 於・HP矢崎藍の連句わーるど総合BBS