オマケ二十韻「北京の午後」の巻

上記21世紀の巻の有志で、帰国後、中国ー日本の間で巻いた作品巻いた作品です..  
  竹内茂翁氏がみごとな書画に仕上げてくださいましたのでその前半部分をご覧にいれます。(02/3/23up)
  そして、2月に河口妙さん中国でご結婚。おめでとうございまーす!

オマケ二十韻「北京の午後」の巻

柳絮舞う北京の午後の光かな  藍
 学生の肩」よぎるつばくろ 冬樹
行く春を名もなき湖の釣人に 茂翁
 父の自慢はトロフィーの数 広美
グラスあげにっこり笑い月眺め 晃子
 キャンディーはある?ハロウインお化け  妙
藁塚のかげでせつない恋に落ち  藍
 血のつながらぬ汝兄(なせ)と妹と 茂翁
強欲なシャイロックからの横車 定女
 利子ゼロの世の嘆きいつまで 冬樹
蝉の声聞くも清しき天安門 広之
 シャンと生きよう大和撫子 広美
寄り添って小さな傘にふたりだけ
 夢のパズルが開かれてゆく 晃子
白熊のウインク氷上舞踏会
 ジャズに揺らるるイブの凍て月 冬樹
長靴の絵看板吊る洋食屋 茂翁
 安楽椅子はもう予約済み 定女
花の宴二胡の音色に酔いしれて 広美
 永遠の誓いに明日へ飛び立つ 晃子

連衆 引地冬樹 竹内茂翁 竹川広美 山本晃子 河口妙 富田定女 大野広之 
2001年5月7日起首満尾1月10日

20in1.jpg
竹内茂翁氏筆


帰国後各地に散ってしまった日本の連衆と、北京の広美さんを通じて文音が始まったのですが、メール・FAX・郵便がしばしば行方不明になり(ごめんなさい、世話役キツネが怠け者で)なんとか翌年に満尾。挙げ句をいただいた02年1月10日の広美さんのメールによれば、なんと二十日に日本へご帰国とか。新しいお仕事もがんばってくださいね。そして2月はじめに河口妙さんと李玉強さんのご結婚のお知らせ。あの北京の5月、恋する乙女は恋句ならいくらでも出るのよ」という明るい声がいまも聞こえてくるような。挙げ句での永遠の誓いは、中国と日本の祝婚の句だったのですね。みんなで、お祝いもうしあげまーす。

   寄り添って小さな傘にふたりだけ   妙
     夢のパズルが開かれてゆく     晃子

またごいっしょに連句する日がいつかきますように。ご報告まで(藍)