シシャモクイズ 皆さんの解答と解説
ご応募ありがとうございます。皆さんの各説発表!読んでえ!
皆さんの解答
★治定の当て推量(小晴)
A 男らに鰊取れそれ鰯取れ
浜の焚火にほめく情念
◎一生の流離今更悔やまじと
人生も連句と同じ、一歩もあとにもどる心なし!潔くていいですね。
B 私が捌き? 大それたことです。
男らに鰊取れそれ鰯取れ
海の底ひに戦闘機朽ち
血の色に梯悟今年もひらきそめ
梯悟の花って、毎年思うのですが、夏の暑い盛りになんだかあやしげに咲いています。悲劇的な付けなのに、どこか情熱的。色のコントラストも絵画的。一押しです。
★クイズ応募答え(イッカ)
男らに鰊取れそれ鰯取れ 明雅
海の底ひに戦闘機朽ち 藍
慟哭の摩夫仁の丘をひとめぐり 明雅
直感で、選びました。「戦闘機朽ち」が展開してると思ったからです。それに「浜の焚火」を選ぶと次も恋句の「国境を」あたりを選びたくなります。が、もう少しあとに恋の座をとっておきたい、と思いましたので、このような答えになりました。
★クイズ答(そもさんせっぱ)私ならば、こう選びます。 (カンちゃん<草笛 奏>)
男らに鰊取れそれ鰯取れ 雅
海の底ひに戦闘機朽ち 藍
知らぬ同志椰子酒を酌み交しつつ 雅
理由)「男らに」の句は、盛んな生命力を感じるので、一転、死をイメージさせる。
「戦闘機」を持ってきて、その後は死のイメージを払拭し、平和や友情を感じさせる。
「椰子酒」としました。数刻前まで生死を賭けた空中戦を繰り広げていた敵同士も、決して目の前の相手が憎いわけではない。お互いに戦う機体を失った今は、いがみ合う理由もないだろう。同じ島(無人島)に漂着したのも何かの縁だ。ここはひとつ、救助が来るまでの間は、お互いに戦争のことは忘れて、酒でも酌み交わそうじゃないか。と、言うわけです。
★クイズ応募歌仙「 鷹柱 」の巻 (雪兎)
男らに鰊取れそれ鰯取れ 雅
海の底ひに戦闘機朽ち
血の色に梯悟今年もひらきそめ
コメント "天国"と"慟哭"は前句に付き過ぎの感じ。 "この夏"は付け筋不明。 "知らぬ同志"は打ち越しに近いような気がしました。自分の好きな句を残したくて,屁理屈を並べただけですので的はずれだと思います。お許しのほど!
★ししゃもクイズに応募いたします。(棚町未悠)
男らに鰊取れそれ鰯取れ 雅
海の底ひに戦闘機朽ち 藍
慟哭の摩文仁の丘をひとめぐり 雅
底ひという万葉集にもある古い言葉と戦闘機の組み合わせの見事さをいただき?海と戦闘機から先の大戦の沖縄に言及されるというさりげなく胸に迫る詩情を取らせていただきます。(初懐紙で初めて猫蓑会の句会に出席して、新人ということで明雅先生捌きの連衆にいれていただき、冷汗の数時間を過ごしました)
★クイズ応募(麦)
男らに鰊取れそれ鰯取れ 雅
海の底ひに戦闘機朽ち
血の色に梯悟今年もひらきそめ
理由:恋の句にいくことをよしとしても、初ウラの恋とイメージを変えたいが、「ほめく情念」は変化に乏しい。鰯とれの励ましは戦争中の出征戦士を送るイメージがあり戦闘機がよく付いている。ここは全巻の中で一番激しくていい場所なので、朽ちた戦闘機に血の色の梯悟も強烈でよい。
★歌仙クイズの解答(蕗)
男らに鰊取れそれ鰯取れ 雅
浜の焚火にほめく情念 藍
国境をひそかに抜けてきしふたり 迦
「男なら」に女を感じるという山猫先生のことばをいただきました。
B私が捌きだったら、恋はもう少し後でと思うでしょう。
海の底ひに戦闘機朽ち 藍
血の色に梯悟今年もひらきそめ 雅
★「とれぬししゃもの皮算用の巻」狸でございます。(雨乞い小町)
28日をアメリカの日付で考えていて慌てて今朝考えました。
治定予想
男らに鰊取れそれ鰯取れ 雅
浜の焚火にほめく情念 藍
流感はソ連A型威をふるふ 迦
A.まず順序として次は山猫庵氏の番
2.その山猫氏とのお電話で付け足した「情念」の句を山猫氏がお取りになったのでここはめぎつね先生も山猫氏で行きたいところだと思います。
3.で、次の句の治定は猫蓑庵氏ですが、彼は「男ら」を恋として取っておられない。で、山猫とめぎつねで勝手に恋にした、というんでまず「国境」と「逃避行」は取らない。「一生」は前にひとつ談義があったので避ける。 「平家冒頭」は打ち越し句が浜の女性の掛け声なので吟じると障るとみて取らない。「流感」をお取りになるのは、この浜はどうも北海道らしいので(ししゃもはここの産か?)ソ連に近いし 恋なんて流感みたいなもんだよ、という猫蓑庵氏の達観、そしてお二人の恋に水をさしておられるのですね。
B私が捌きなら
男らに鰊取れそれ鰯取れ 雅
浜の焚火にほめく情念 藍
逃避行このみち遂にゆきづまり 迦
恋句の好きな私の独断。どうかなー??
★ 鷹柱の巻クイズ(タマ助)
男らに鰊取れそれ鰯取れ 雅
浜の焚火にほめく情念 藍
逃避行このみち遂にゆきづまり 迦
順番からいくと山猫庵先生になるし、恋句ということなのでこれにしました。猫蓑庵先生は恋じゃないと思っていらっしゃるので早く終らせたくてこれを選ぶのではと思いました。全くの素人のあてずっぽうですが、わがやには2匹の猫がおりお腹をすかせているので賞品の「ししゃも」につられて応募しましたが笑わないで下さいませ。どうか当りますように!
★シシャモクイズの答(W)
男らに鰊取れそれ鰯取れ 雅
海の底ひに戦闘機朽ち 藍
この夏はニューヨークより定期便 雅
一番転じていると思うから。他の句は戦争などを連想し近すぎる? などと一応コメントを述べましたが、ほとんど分かってません。推測です。
★遅れてしまいましたので、オープン参加でお願いします(拙勘)
ししゃもクイズの答え
男らに鰊とれそれ鰯取れ 雅
浜の焚火にほめく情念 藍
国境をひそかに抜けてきし二人 迦
麦さんのヒントとビギナーの勘、少々の推理を働かせました。 迷探偵かわり玉
東明雅先生のコメント
ししゃもクイズの件 三吟歌仙「鷹柱」の巻本当に楽しませていただきましたが、インターネットで見ている人たちはどの位理解して下さるか疑問で心がかりでした。今度のししゃもクイズでその点の心配が氷解してしまいました。それどころでなく、私たち作者の内心まで見透かすような批評や意見があり、驚いたり感心したりしております。ことに一巻の序破急、あるいは恋の句の出し場に対するしっかりした意見などうれしく思います。棚町未悠さんとは初懐紙で一座しながら、この話をちっともしなかったのが残念です。。(3/9)
山猫先生のコメント
「鷹柱」の巻について多くのヴィジターの意見拝読、ずいぶん参考になりました。有難う。猫好きの方にししゃもクイズが当たらなくて残念です。(3/11)