第31回国民文化祭なら2017「連句の祭典」(祝大盛況・KUSARI仲間出逢いの記)

ゆづ
好天に恵まれJR奈良駅を出たバスは奈良連句協会生駒会長の名案内に頷きつつ1時間程で法隆寺に到着。松並木の見事な参道から南大門へ。仁王像が両脇に立つ中門は修復工事中で見学できず残念でした。連子窓の並ぶ廻廊より金堂を眺め五重塔の屋根上の九輪には火難を切って防ごうという鎌四本を確認。行く先々に国宝あり重文あり足早に進むのは何とも勿体無い事でした。途中池の端には「柿食へば...」の子規の句碑がありました。細身で水瓶をしなやかに摘まむ「百済観音」2m以上の大きさに驚いた「玉虫厨子」聖徳太子制定「十七条憲法」の版本に版木、太子の住居だった「夢殿」他、仏像建物多数。これらを維持復活させた先人たちの努力は計り知れません。又日本が如何に大陸の文化に影響を受けてきたか再認識した吟行会となりました。ご盛会おめでとうございます。天球さん、お世話になりました!

天球
奈良国文祭に参加いただいた皆さまありがとうございました。今回初めて国文祭のスタッフを経験。ボランティア観光ガイドの名刺を渡したのがきっかけで、私も奈良公園の吟行を提案してのガイドです。私の班にはザリさん、芳梅さんも参加です。この上ないよい天気で、先ずは奈良県庁の屋上から360度の奈良の町を見降ろしてもらいました。ここはガイド仲間のうちでもお薦め第一位の場所です。南は、眼前に興福寺五重の塔、遠くに直線で20キロ離れている大和三山を望むことができます。その後に吉野山さらに紀伊山地の山々が控えます。西には葛城・金剛の山々、東は三輪山のなだらかな稜線が見えます。「やまとは国のまほろばたたなづく青垣」の「青垣」が実感できる景色です。東にまわると芝生の若草山、林の中に東大寺のいくつかの伽藍の屋根、そして堂々と大仏殿が立っています。県庁から大人の散歩道(私はそう呼んでいる)を経て大仏殿参道を横切り、本大会会場「春日野フォーラム甍」を下見しました。小休憩の後、春日大社の参道を経て浮見堂に寄り、興福寺に戻りました。夕刻から始まった奈良ホテルでの交流会で不用さんばらずしさん発見。用意してきた「KUSARI」のカードを持って皆さんと記念撮影をしました。相撲甚句のアトラクションも楽しんでいただけたのではないでしょうか。その他ご出席は彗さん、和さん、蕗さん、あずきさん。ゆづさん、ザリさん 桂さん、霞さん、ハッピーさん、麦さん、まちぼうけさんーなどです。(お名前もれた方お知らせください)さて翌日の連句大会も無事すみ、本大会最後の挨拶で「ここに立つのを夢見ていました」と事務局の森さんが言った時、奈良の連句会設立からこの日まで携わって来られた方の頭の中には、ここに至るまでの苦労がフラッシュバックしたのではないかと思います。


(写真 大仏殿 天球)