第31回国民文化祭あいち2016「連句の祭典」

(祝10月29日・30大盛況・KUSARI仲間出逢いの記)

ゆづ
雨の多い十月ながら国文祭当日は天候に恵まれ、吟行バスは早めの七五三詣での御家族を微笑ましく眺めながら熱田神宮を三手に分かれ出発。私は名古屋市南部のAコースに参加です。凡そ三百年前芭蕉翁を神宮へ案内したという林桐葉の邸跡は立札を遺すのみで、横はひつまぶしで有名な「蓬莱軒」の喫煙所になっていました。芭蕉の句碑巡りは。先ず「七里の渡し」へ。東海道はここから桑名まで舟で渡り、海難事故も多かったとのこと。続いて「笠寺観音」「千鳥塚」、共に永年の風雨に晒され辛うじて彫られた文字が幾つか読み取れる状態でした。芭蕉最古の供養塔がある誓願寺は、普段は見学できない芭蕉堂も開けて待っていて下さいました。案内の鳴海のボランティアさん達のハンチングに絞りが施されてお洒落でした。(Bコースの「時雨塚、三吟塚、名古屋城」も充実、贅沢なな吟行プランでした)さて夕刻からは神宮会館で交流会。「どまつりの踊り」「大正琴」などの歓迎アトラクションを楽しみました。翌日の本大会は厳かに熱田神宮参拝でした。参拝の誰もが連句上達は間違いないですね。文化殿講堂にて開会式、表彰式。名古屋外語大学・中部大学講師の服部直子先生に熱田神宮と連歌俳諧や芭蕉との歴史について興味深い講演会。その後、名物「外郎」と「天むす」つきの昼食をいただき実作会へ。二百五十名余の短冊句が所狭しと飛び交いました。代表披講の後、次期開催の奈良県代表へ大会旗が引き継がれ無事閉会。KUSARIはUSAの小町さんはじめ遠方よりお越しの皆様、、美句志さん、あづささん、唯さん、和さん、霞さん、天球さん、地元愛知は、カンちゃん、まちぼうけさん,アキさん ひわさん、ハッピーさん、合さん、未那さんたちーお逢いできて感激でした。

雨乞小町
「待ちに待ったあいち国文祭、一日早くLAXから関空に到着して、29日土曜の朝新幹線で名古屋に。名鉄に乗ったのは2000年の初めてのオフ会以来でしょうか?神宮前で降りて係りの方のご指示通り進みスムーズに文化殿に到着.まずのらさん、あずきさん、Aコースの集合場所では、蕗さん、麦さん、不用之助さん、ばらずしさんと懐かしいお顔に迎えられ盛り上がるうちに出発時間。私たちCコースの熱田神宮散策は美句志さんとご一緒です。本宮前を通り白蛇が棲んでいるという大楠の前では、ガイドの方に玉子を食べに降りてくる貴重な白蛇の写真を見せて頂いたり、「こころの小径」では、熱田大神が絶世の美女の楊貴妃となって日本を守ったというお話を聞き、清水社の美肌になるという湧水では女性は全員競って柄杓で真ん中の岩に狙いを定めて水を掛けたりしました。(三回掛かると美肌になるとか?)ならずの梅、信長塀、西楽所などを辿る散策は玉砂利の参道を2時間ばかり、林桐葉宅跡で散会し、休憩所でおぜんざいを頂き疲れを癒しました。一万歩は歩きましたよー。その後、交流会では霞さんと歓談中にめぎつねさんも到着。皆手を取り合って喜び合いました。天球さん、ザリさん、唯さん、和さん、そして私には「初めまして」のあづささんも、ーーー楽しい宴でしたね!翌日の連句の祭典では、授賞式、講演会の後、昼食(今まで参加した中で一番美味しいお弁当でした)をはさんで実作会。あちこちの座を見渡せば、ひわさん、桂さんがいらっしゃってご挨拶、何年振りでしょう。私のお世話になった引馬野の座は、あずきさん捌きで、ちょこっとお国自慢半歌仙「三河路」の楽しい巻を旅させていただきました。アメリカにいて、いつもは「連句わーるど」で付けさせて頂くか、お仲間に入れて頂いている方達と文音をするとかだけですので、お菓子を食べながら和気藹々と、ああでもない、こうでもないとお喋りしながらの実作は本当に楽しくて、時間がたつのがあっという間でした。座に着いたばかりの時は、連句の大先輩ばかりで緊張したのですが、終わってみるととても親しく感じられてこれが連句の魅力なんですね。普段こうして巻いておられる皆さんが羨ましく、またの機会が待ち遠しいです。愛知連句協会お世話係の皆様、お疲れ様でした。そして大成功おめでとうございます!」

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写真:美句志